はじめに:捨てられないことがもたらす“見えない無駄”

「物を捨てないこと=節約になる」と思っていませんか? じつは、その考えこそが、かえってお金の無駄遣いにつながっているかもしれません。

例えば、クローゼットの奥にしまったままの洋服、何年も使っていないキッチン家電、いつか読もうと積んだままの本。これらは「まだ使えるから」と取っておいたものですが、実際にはスペースを占領するだけで、結局使われないまま。さらに、どこに何があるのか分からなくなり、同じものを買ってしまうこともあります。

また、「片付けよう!」と収納グッズを買い足しても、結局は「不要なものをうまく隠しているだけ」になっていませんか? 物を減らさないまま収納を増やすと、気づかないうちにさらにモノが増える悪循環に陥ります。

この記事では、捨てられない人がやりがちな「お金をムダにするNG習慣」を5つ紹介します。「私もやってるかも…!」と思う習慣があれば、ぜひ今日から見直してみてください。シンプルな暮らしは、ムダな出費を減らし、気持ちもスッキリさせてくれますよ!

1. NG習慣① 「いつか使うかも」と思って取っておく

「いつか使うかもしれない」と思って取っておいたもの、実際に使ったことはありますか?

この「いつか」は、ほとんどの場合やってきません。むしろ、収納の奥にしまい込んで存在すら忘れ、結局まったく使わずに処分することになるケースがほとんどです。

さらに、ものが多すぎると「どこに何があるのか分からない」状態になりがち。その結果、「あれ、見つからないから新しく買おう」と、不要な出費が発生します。たとえば、ハサミやボールペンなどの小物を何本も持っていたり、ストックの調味料を買いすぎて期限切れにしてしまったりした経験はありませんか? これこそ、捨てられないことがもたらす“見えない無駄”なのです。

解決策

「〇〇日使わなかったら処分」と期限を決める(例:洋服なら1年、調味料なら3か月など)
必要なときに買い直せるものは、思い切って手放す
「使う予定のあるものだけを持つ」意識を持つ

「もったいないから捨てられない」と思うかもしれませんが、本当に使わないものを持ち続けるほうが、収納スペースを圧迫し、新たな無駄遣いを生む原因になります。まずは、「いつか使うかも」と思って取っておいたものを一つ手に取り、「本当に必要か?」と問いかけてみましょう。

2. NG習慣② 収納グッズを増やしてしまう

「片付けよう!」と思い立ち、収納ボックスや棚を買い足したことはありませんか? しかし、その収納グッズが「不要なものの保管庫」になってしまっているとしたら要注意です。

収納スペースを増やせば一時的にスッキリしますが、根本的に物を減らしていないため、時間が経つとまた物が溢れてしまいます。結果的に、「さらに収納を増やす」という悪循環に陥ることに。収納グッズを買うことで「片付けた気になっている」だけで、実際には無駄遣いになっている可能性が高いのです。

特に、100円ショップやホームセンターで手軽に買える収納グッズは、「とりあえず整理しよう」と思ったときに衝動買いしやすいもの。しかし、収納が増えたことで「まだスペースがある」と錯覚し、結局さらに物を増やしてしまうことも少なくありません。

解決策

収納グッズを買う前に、まず物を減らす
「収納に収まる分だけ持つ」とルールを決める
既存の収納スペースを最大限に活用する(仕切りを工夫するなど)

収納グッズは「物を整理するための手段」であり、「物を増やすための道具」ではありません。収納を増やす前に、本当に必要なものだけを厳選し、今あるスペースで管理できる量を意識することが大切です。

3. NG習慣③ 「セール品だから」と買いすぎる

「半額セール!」「まとめ買いでお得!」の文字を見ると、つい手が伸びてしまいませんか? 一見、節約しているように思えますが、実はこれが無駄遣いの落とし穴になっていることも。

「安いから」と買ったものの、結局使わずに押し入れや冷蔵庫の奥に放置。気づいたときには賞味期限切れ、または流行遅れで使えなくなっていた……なんて経験はありませんか? 必要のないものを買うことは、どんなに安くてもお金のムダ。さらに、物が増えすぎることで収納スペースが圧迫され、管理しきれず、結果的に同じものを何度も買う悪循環に陥ります。

特に、食料品や日用品のストックは、適量を超えると「あるのを忘れてまた買う」「期限切れで捨てる」という事態を招きがち。セールだからといって「とりあえず買っておく」のは危険です。

解決策

「今すぐ使う予定があるか?」を考えてから買う
ストックは一定量を超えないよう管理する(例:ティッシュは5箱まで、パスタは2袋までなど)
「安いから買う」のではなく「必要だから買う」意識を持つ

セールやまとめ買いの誘惑に流されず、「本当に必要か?」と自分に問いかける習慣をつけましょう。お得に見えても、使わなければ無駄遣い。賢く買い物をして、余計な出費を防ぎましょう!

4. NG習慣④ 思い出の品を捨てられない

「昔の写真や手紙」「学生時代のノート」「旅行先で買ったお土産」――こうした思い出の品を捨てられずに取っておいていませんか?

もちろん、大切な思い出をすべて捨てる必要はありません。しかし、「何となく捨てられない」という理由で増え続けると、収納スペースを圧迫し、新しいものをしまう場所がなくなる原因になります。その結果、「収納が足りない」と感じて、新たな収納家具を買うはめに。つまり、思い出の品を手放せないことが、無駄な出費につながることもあるのです。

さらに、思い出の品が多すぎると、本当に大切なものが埋もれてしまい、結局見返すこともなくなってしまいます。思い出は「量」より「質」。厳選した大事なものだけを残すことで、より大切にできるのではないでしょうか。

解決策

写真に撮ってデータ化し、実物は減らす
「本当に必要な思い出の品」を選び、厳選する(例:1カテゴリーにつき○個まで)
使わずにしまい込むものは「手放すサイン」と考える

思い出は、物ではなく心の中に残るもの。手元に置くべきものと、写真やデータで残しておけば十分なものを区別し、「思い出=物ではない」ことを意識して整理してみましょう。

5「. まとめ:不要品を減らせば、お金も時間も無駄にしない!

「捨てられない」という習慣が、知らず知らずのうちにお金の無駄遣いにつながっていることに気づいたでしょうか?

本記事で紹介したNG習慣5つ

  1. 「いつか使うかも」と思って取っておく → 使わずに放置し、同じものを買い直すことに
  2. 収納グッズを増やしてしまう → 収納スペースが増えると、結果的にモノも増える悪循環
  3. 「セール品だから」と買いすぎる → 必要のないものを買い、管理しきれずにムダに
  4. 思い出の品を捨てられない → 収納スペースを圧迫し、新たな出費を招く
  5. もったいない精神で壊れたものを取っておく → 直さず放置し、結局買い直すことに

こうした習慣を見直すことで、不要な出費が減り、家の中もスッキリします。物が減れば、探し物の時間も減り、暮らしのストレスも軽減されるはずです。

「捨てる=浪費」ではなく、「捨てないことこそ無駄遣い」

「もったいないから捨てられない」という気持ちが、実はお金と時間の無駄につながっているかもしれません。本当に必要なものだけを厳選し、「今使っているもの」だけに囲まれた生活を目指してみましょう。

今日からでもできる整理習慣を実践して、無駄を減らし、快適な暮らしを手に入れませんか?

この記事を書いた人

野尻 嘉昭

こんにちは!株式会社かめの幸カンパニーの野尻 嘉昭です。

「変わっているね」とよく言われる我が社の名前は、亀のように永く続くビジネスと『6人』の幸せを願う思いから命名しました。私たちは、千葉県印西市を拠点に、不用品撤去業務を主に手がけています。15年間以上の経験をもち、松戸店、新宿店という実店舗での相談も受け付けています。業界で実店舗を構えるのは珍しいかもしれませんが、私たちのサービスの透明性と顧客の安心感を大切にしてきました。

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